アブストラクト(7巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺切除後の残存肺及び気管支の態度,特に気管支の捻れについて(S1+S2切除を中心として)
Subtitle :
Authors : 遠山有能1)2), 最上修二1), 篠井金吾2)
Authors(kana) :
Organization : 1)国立宇都宮療養所, 2)東京医科大学
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 12
Page : 1289-1306
Year/Month : 1959 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [I 緒言] 肺結核症の外科的治療として, 肺切除が盛んに行われるようになってから既に10年を経過した. その間, 肺切除に関する研究は広範, 精細をきわめ, ことに肺切除後の残存肺の両膨脹に関しては, 機能的な面からは, 呼吸機能, 肺血行などの研究が進められ, 他方形態学的には, 再膨脹を左右する因子の追及, 充分な再膨脹をうながすための術後管理, 再膨脹肺の病理組織学的研究, 再膨脹と合併症などの研究が行われている. しかしながら, 術後残存肺のどの部分がどのようにして再膨脹に関与するか, 叉これに関連して気管支の捻れや偏位が起るか否か, 起るとすればどのように起るかなどについての研究は少なく, これに関してはWare1)等はDural clipを手術時に残存肺の各部に装置して, X線的に経過を追及したが, これを除けば他のすべての研究2)~6)は気管支造影によるものである. 然かも, これらの結果はまちまちで, 特に気管支の捻れについての研究は甚だ少く, 特にこれを気管支鏡的に検査を行って確かめたものはない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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