アブストラクト(7巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺におけるヒスタミン代謝の研究(特に急性肺水腫発生機転並びに予防治療に関連して)
Subtitle :
Authors : 立花桂一郎, 福田保
Authors(kana) :
Organization : 順天堂大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 12
Page : 1319-1332
Year/Month : 1959 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第1章 緒言] 近時, 外科手術の急速な発達に伴い, 術中術後に発生する急性肺水腫が増加し, かつその予後は極めて不良である. その成因の解明, さらに予防, 治療に多くの研究1)~5)が行われている現状である. 一方, 1907年Windaus, Vogt6)によりヒスタミンがhistidineの分解過程で見出された. その後, 薬理学的, 生理学的に各種の検討が加えられ, 1910年頃にはDale等の研究によりヒスタミンの生理学的重要性が広く認められるに至った. しかし, 肺水腫に関連したヒスタミンの研究は極めて少く40)41), Visscher52)の指摘する如く詳細な研究は殆んどみられないように思われる. 肺水腫においては, 肺胞内, 肺胞間質内及び肺実質細胞内への液体の貯溜が起る. この原因は極めて複雑であるがAltschtlleの推定によると, 肺細小血管系, 肺リンパ系, 小気管支系の障碍が重要であるとされている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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