アブストラクト(7巻13号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺手術前後に於ける栄養の研究
Subtitle :
Authors : 斎藤昭, 福田保
Authors(kana) :
Organization : 順天堂大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 13
Page : 1350-1367
Year/Month : 1959 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第I章 諸言] 外科領域に於ける栄養の研究は,近年長足の進歩を遂げ, 蛋白代謝を始め, 水分, 電解質, 熱量等の代謝の研究も術前より術後に亘つて漸次解明されてきた. 外科的侵襲を加える事により, 組織蛋白が崩解される事は1930年 Cuthbertson1)が唱えているが, 体蛋白再建設に際しては, Stewart2)は各種の完全な栄養素の上に蛋白質並びに充分な熱量が必要であると云っている. この研究はBenditt3)を始め最近Keeton4)等により実証されている. 肺癌を含む肺手術前後における栄養の問題は, 非常に重要であり, 栄養状態の如何が直ちに手術の危険性, 合併症の惹起に関係してくる. 内科方面における結核の治療として化学療法の進歩した現在に於ても栄養の占める位置は大きく, これについては古くより岩鶴5), 熊谷6), 中村7)等の研究がある. 而し乍ら外科領域に於ては, 手術に関連して体内の代謝について種々と研究されているが, 術前栄養の根本である経口栄養に関しては報告も少く, 僅かに荒木8), 長井9)等の成績をみるにすぎない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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