アブストラクト(8巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心肺機能の面よりみた肺結核に対する肺全切除術の検討
Subtitle :
Authors : 小路力男, 清水健太郎
Authors(kana) :
Organization : 東京大学清水外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 1
Page : 38-58
Year/Month : 1960 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」近来肺結核に対する治療成績の向上と共に外科療法を受ける症例もいくらか変りつゝあり, 肺全切除の機会は増加しているように思われる. 殊に最近では膿胸・気管支瘻・切除失敗例など複雑化する傾向にあり, 又対側肺に或程度病巣のある症例まで肺全切除の適応について積極的に検討する傾向がみられる. この際術後に残るべき機能を或程度的確に予測出来るならば, 術後の呼吸不具者の発生を避けられるし, 又一方では肺全切除の機会を失つて社会復帰をおくらせる不幸をまぬがれることになる. 従来肺結核に対する肺全切除術に関して機能の面から系統的に分析した報告は, 主として術後の変化を追跡して過膨張から肺気腫の発生を中心として論じられている. 最近ではTammeling1)が肺結核に対する肺全切除90例の肺機能の変化を術後平均52カ月まで追跡しているが血液ガスの分析や循環機能面についてはふれていない. 我国においては肺全切除の臨床的統計に関する報告や2)3)切除標本の病態生理学的分析の報告4)はあるが機能面からの系統的な分析5)は少いようである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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