アブストラクト(8巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管内麻酔下における陽陰圧調節呼吸に関する実験的並に臨床的研究 特に換気比率および平均気管内圧について 第1編 閉胸下の適正換気時間比率及び適正平均気管内圧に関する実験的研究
Subtitle :
Authors : 安野博, 隈部英雄*
Authors(kana) :
Organization : 結核予防会結核研究所 *所長
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 2
Page : 168-184
Year/Month : 1960 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」気管内麻醉法の発達は手術による換気障害を排除することに成功し, 長時間に亘る開胸手術をも著しく安全なものにした. これは気道を確保し, 充分な換気量を保ちうるようになつたためである. しかし気管内麻醉法に研究の余地がないと云うわけではない. エーテル麻醉の如く高濃度の酸素を供給しながら麻醉を維持する場合はともかく, 笑気麻酔の如く低濃度の酸素補給の下で, しかも補助麻醉劑の使用を余儀なくされる場合には, 種々の対策を必要とし, こゝに多くの問題が提起される. すなわち自発呼吸の抑制に端を発して換気障害ひいては循環障害を招き危険状態に陷る揚合もあるので, かゝる障害を排除するため人工換気が必要となつてくる. 人工換気法としてまず陽平圧による呼吸法がとりあげられたが, 換気圧の上昇を招き肺循環系, 中心静脈系に思わざる負荷をかけることになるのであまり良い方法とは云えない. かかる欠点を補つて登揚したのが手動式または自動式陽陰圧調節呼吸法である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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