アブストラクト(8巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 術後逆流性食道炎知見補遺
Subtitle :
Authors : 加藤一雄, 中山恒明
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学医学部中山外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 3
Page : 219-243
Year/Month : 1960 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒論」食道及び噴門癌の根治手術の直接死亡率が次第に低下しつゝあるのに反し, 術後遠隔成績は必ずしも未だ満足すべき段階には立ち到つていない1)2). 従つて今後の問題は, 一つにかかつて遠隔成績の向上と術後諸機能の改善にあるが, 他の生活機能の改善と無関係に, 術後患者を煩わす事の多い後遺症の一つに逆流性食道炎がある. 抑々, 食道炎はMac Kenzie(1884)が「極度の嚥下困難, 更には嚥下不能を惹起する食道粘膜の急性特発性炎症」と定義したのに始まるが, この時は恰もConner3)が始めて人体で胃全剔出を施行した時に当つており, 爾来食道炎の原因, 分類, 病理並びに対策に関しては幾多の臨床的実験的研究の報告がなされている. 食道潰瘍乃至食道炎の一般剖検による遭遇率については, Gruber4)(1911)は0.16%, Butt&Vinson5)(1936)は7%, 大森6)(1957)は39.3%であると云い, Jackson7)(1929)は4000例の内視鏡検査で88例の潰瘍を報告している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ