アブストラクト(8巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管内麻酔下における陽陰圧調節呼吸に関する実験的並びに臨床的研究 特に換気比率および平均気管内圧について 第2編 閉胸下及び開胸下における適正換気時間比率及び適正平均気管内圧に関する臨床的研究
Subtitle :
Authors : 安野博, 隈部英雄*
Authors(kana) :
Organization : 結核予防会結核研究所 *所長
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 3
Page : 244-256
Year/Month : 1960 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」著者は第1編の動物実験で閉胸下の陽陰圧調節呼吸時における換気型について検討した結果, 換気比率1:1.6~2平均気管内圧O~2cmH20としたIa型が最もよく, 換気比率1.6~2:1平均気管内圧2~5cmH20としたIIb型も前者に劣らず良好な成績を修め, ともに普遍性のある換気型であるが, 換気比率1:1.6~2平均気管内圧2~5cmH20としたIb型は通気障害のある特殊例にのみ応用範囲をもち, 換気比率1.6~2:1平均気管内圧0~2cmH20としたIIa型には殆んど実用的価値がないとの結論に達した. 従つて本編の第2章では動物実験上適正換気型と考えられたIa型とIIb型を閉胸下における陽陰圧調節呼吸の臨床例に応用して, それらが循環動態及び血液動態に及ぼす影響を検討した. 1. 側開胸下における陽陰圧調節呼吸の動物実験的研究は猿を用いない限り不可能であるため, 動物実験をはぶき直ちに臨床的実験を行うことにした. しかしIIa型では人体に対する悪影響が強く, 長時間の応用に堪えないと考えられたので, これを除外し第3章ではIa型, Ib型, IIb型の3換気型をとりあげ, 各型が循環動態及び血液動態に及ぼす影響を検討した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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