アブストラクト(8巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸部外科領域に於ける低体温麻醉の適応
Subtitle :
Authors : 岡村宏1), 涌沢玲児1), 斎藤一彦1), 千葉淳1), 新津勝宏2), 松谷裕之2), 高橋俊一2), 佐々木隆夫2), 八重樫雄一2), 村井英夫2), 松本修3), 米沢利英1), 瀬田孝一2)
Authors(kana) :
Organization : 1)岩手医科大学麻酔学教室, 2)岩手医科大学第1外科教室, 3)仙台市松本兄弟病院
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 3
Page : 257-270
Year/Month : 1960 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」麻酔学の進歩は胸部外科の画期的な躍進をもたらした事は衆知の事実である. 胸部外科に於ける麻酔の趨勢はCyclopropane, Ether等の麻酔時代を経て, 現在はBarbitrate, 笑気を主としクラーレやサクシン点滴等の筋弛綏剤を併用する麻酔が大部分を占めるに至つた1)2). 胸部外科手術に当面して問題となる点は, 長時間の手術が行われ, 思わぬ大量の出血を見る事であり, このため胸部外科の出血量の問題を論ずる報告も多い3)~7). 又肺臟外科では時に不慮の出血傾向を見る事も最近問題とされている3)5)6). 之等の出血は循環量の減少を来し, 循環不全のショックに移行する原因となり, 必然的に大景に輸血される事となるが之は又肺機能低下に伴うHypoxia及びHypercapneaの合併と相俟つて, 術後肺水腫の発生を招来するとの報告も少くなく8)9), 然もこの肺水腫は現在大きな課題となつている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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