アブストラクト(8巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺動脈結紮及び気管枝結紮が結核病巣に及ぼす影響に関する実験的研究, 特にその機序について 第I編 肺動脈結紮及び気管枝結紮が結紮肺に及ぼす影響について
Subtitle :
Authors : 中野武男1)2), 吉田実1), 隈部英雄2)
Authors(kana) :
Organization : 1)静岡県立富土見病院, 2)結核予防会結核研究所
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 3
Page : 269-278
Year/Month : 1960 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」肺區域切除に際してたまたまその隣接肺區域を支配する肺動脈あるいは気管枝を損傷し, または結紮し, 血流障害乃至通気障害を招いた揚合, それら肺動脈, 気管枝の支配域下にある結咳病巣が如何なる態度をとるかについては種々論義されて来た. そしてこれらの問題を解明するため多くの実験的研究が行われている. Scott1), 平石2), 田中3), 入倉4), 尾立5), 等は肺動脈を結紮すると, その支配域下にある病巣は悪化すると報告している. 一方Simon6), 湯浅7), 長谷川8), 米村9), 田中3), 入倉4), 等は気管枝を結紮しても, その支配領域の病巣に悪化をもたらすと述べている. 以上の如く諸家の実験成績はほゞ一致して支配下の肺組織中に存在する病巣を悪化させるとの結論に達しているが, 悪化をひき起すまでの過程を追及した実験は極めて少ない. 従つて悪化機序に関する諸家の見解は未だに一定していない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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