アブストラクト(8巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸部外科における間けつ陽圧呼吸の実験的並びに臨床的研究
Subtitle :
Authors : 大野孝, 林田健男
Authors(kana) :
Organization : 東京大学分院外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 7
Page : 763-784
Year/Month : 1960 / 7
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」麻酔学, 外科学の進歩によつて容易に開胸手術が行われるようになつた. それにともない残存肺に対する関心も高まり, 残存肺の過膨脹をおさえようとする傾向から次第に再膨脹を促進し可及的に肺機能を保持しようとする傾向にむかつている. これに対する術後の対策として死腔に対する処置, 胸腔内排液の促進に重きがおかれ, あるいは手術操作によつて再膨脹をうながす方法が講ぜられてきた. だがその効果の不充分なこともしばしば経験してきた. 教室では夙くより(1954)47)再膨脹促進の積極策として吸気性間けつ腸圧呼吸(IPPBと略称する)の有用性を提唱して以来, 著者は更に進んで間けつ陽圧呼吸が残存肺の肺機能改善促進, 再膨脹促進, あるいは術後肺合併症の予防処置に及ぼす効果について, 実鹸的並びに臨床的に追求した. 「第2章間けつ陽圧呼吸とその文献的概観」圧呼吸の必要性は外科領域において夙くより認識され, Sauerbruch(1904)がはじめて陰圧手術室(pressure chamber)をつくって以来多くの研究者によつてその生理作用が研究解明されるにおよんで, 現在では主として麻酔または人工蘇生法に広く応用されている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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