アブストラクト(8巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 縱隔洞腫瘍の症例追加 特に神経鞘腫,脂肪腫について
Subtitle :
Authors : 佐藤陸平, 内田久男, 中村皓, 高橋諄, 小山陽, 石川善衛
Authors(kana) :
Organization : 神戸医大第2外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 7
Page : 807-816
Year/Month : 1960 / 7
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」最近10年間の間に麻酔及び胸部外科的技衛の進歩により縦隔洞の手術も完全に行われる様になつた.又これに併行して胸部レ線検査,特に断層写真や側面断層写真の実施により縦隔洞腫瘍の診断も確実となつて来た.この両者相まつて縦隔洞腫瘍の手術例も年々増加し,桂1)の蒐集の如く手術例は205例に至つた.我々も先に胸部外科学会誌上に4例の手術治験例を報告したが2),その後7例を経験した.これらの追加症例を報告すると共に2,3の点について考察を加えて見る.症例1 栗○,17才,男子 既往症,家族歴には特記すべきものなし.現病歴,3カ月前学校集団検診にて縦隔洞腫瘍の診断を受け,自覚症は全くなかつたが,手術の目的で昭和31年9月5日当科に入院した.入院時所見,体格栄養中等度,全身状態良好で理学的所見に特記すべきものなし.検査所見,胸部レ線所見(写真1),左肺門部に境界鮮明な腫瘍陰影を認めた外,気管支鏡,肺機能,心電図等,その他検査所見に異常を認めなかつた.神経鞘腫と診断した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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