アブストラクト(8巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 中枢性肺水腫発生に関する実験的研究
Subtitle :
Authors : 泉海一, 卜部美代志
Authors(kana) :
Organization : 金沢大学医学部第一外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 8
Page : 844-872
Year/Month : 1960 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」肺水腫は心肺障害, 中毒, ガス吸入や中枢神経. 疾患など多くの疾病に際して発生し, しかも本症が致死的なために, 古くから医家の注目を集め, その発生機転を解明せんとして数多くの臨床的及び実験的研究がなされてきた. Altschule1)は急性肺水腫時の心肺動態, 肺淋巴機能及び水分変動などを広く検討し, その発生因子を細目にわたつて分類し, Landis2)は発生機序に及ぼす必要性の軽重によつて分類している. 発生因子のうち神経性要因として, まず中枢障害時の肺水腫発生については, かなり古くからその報告があり, 肺水腫発生と中枢障害との間には密接な関係があることがうかがわれてきた. すなわち, Moutier3)が脳外傷患者で血圧上昇があつて肺水腫を発生し24時間以内に死亡した例を報告してその原因を副腎機能亢進に求めて以来, 脳外傷と肺合併症との関係について多くの報告があり, また, 脳腫瘍, 脳出血及び脳炎に隋伴した肺の鬱血乃至水腫の報告もみられる4)~14).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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