アブストラクト(8巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 人工心肺の研究 特に血液ガスおよび循環動態から見た適正体外循環量について
Subtitle :
Authors : 林釧, 橋本義雄
Authors(kana) :
Organization : 名古屋大学医学部第1外科学教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 12
Page : 1111-1134
Year/Month : 1960 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」19世紀の初め, Haeker1), Laewen2), Rehn3), 等によつて開始された直視下心臓内操作の試みは, 5分以上の無血視野を得られなかつたため, 臨床応用には至らなかつた. 1937年Gibbon4)は心血流の遮断時間を延長することを目的として体外循環を可能とする人工心肺装置を作製した. 続いてMiller及びGibbon5)6), Dennis及びKarlson7)8)9), Sirak10), Clowes11), Anderson12), Mustard, 等により人工心臓, あるいは人工心肺の研究が行われ, その後Gibbon14), Crafoord15), Kirklin16), Lillehei17), 等によつて広く臨床に応用されるに至つた. 一方, われわれの教室においても, 1951年, 故戸田教授18)によつて, わが国最初の人工心肺の研究が着手された. 以来その成果は着々とあげられ19)~26), 今や臨床応用への段階に至った. このようにGibbonが初めて人工心肺装置を作製してから, わずか20年足らずの間にその発達は目覚しいものである. しかしながら, 未だこの方面に研究改良を要する余地が幾多あることは云うまでもない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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