アブストラクト(8巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管支癌における気管支造影法(特に気管支癌切除可能度予測のための気管支重複造影法による新しい方法-酒井法一について)
Subtitle : 特別掲載
Authors : 酒井正已
Authors(kana) :
Organization : 慶応義塾大学医学部外科学教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 6
Page : 660-681
Year/Month : 1960 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 最近, 気管支癌患者は急激に増大しつつある傾向にあり, Ochsner等1)による報告はその事実を強調し, 平山2)は我が国においても亦同様な傾向があることを指摘している. このような気管支癌増加の原因の1つとして, 早期診断法の発達による発見の増加と, 全身麻醉法及び胸腔内手術法の改善による胸部外科の普及とがあづかつて力あることは言うまでもない. 私達の臨床においても, 気管支癌患者は増加の一途を辿り, 最近数年間においては, それ以前の数倍に及ぶ症例を得ている. 即ち1949年末より現在(1956年3月末)までに102例に達している. 従つてこの早期発見と早期の根治的切除とが最も重要なるため, 私達は. 早期診断と早期切除とに関し, いろいろな方法を試みて来た. 又, これに関連して気管支癌が切除出来るかどうかの程度を知るためにも各種の方法を行つて来た. いうまでもなく, 気管支癌の診断方法としては, X線検査・気管支鏡・気管支造影検査・biopsyによる細胞学的検査・試験開胸等があり, 切除可能度の判定の方法としては, X線検査・気管支造影検査・気管支鏡検査・縦隔造影検査・肺血管造影検査等が知られている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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