アブストラクト(9巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺癌のX線病理学的研究
Subtitle : 原著
Authors : 鳴海詮, 篠井金吾
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 9
Number : 1
Page : 63-90
Year/Month : 1961 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第I章 緒言」肺癌の切除率, 及び予後を良好ならしむるためには, 肺癌の早期診断にまつ他はない. 肺癌の診断に対しては, 気管支鏡検査, 及び細胞診断が重要であるが, X線診断はその中軸をなすものである. しかし, 肺癌のX線像は, ごく早期のものはもとより, ある程度発育した腫瘍では, 種々雑多な陰を示すもので, 他の肺疾患との鑑別は, 必ずしも容易ではない. これは先ず, 気管支に生じた癌が, 気管支内, 或いは気管支外, 或いは気管支壁間に発育するかによつて, 癌の進展形式も異り, それぞれ異つた陰影を現わし, 更に発育過程に於て, 腫瘍自体の増大の外に, 腫瘍による間接の影響も加わり, 甚しき場合には, 腫瘍自体の陰影はX線像では見られず, 間接症状が, X線像の主体をなす場合がある. 肺癌X線像の分類は多くの人々(Overholt39), Farber41), Riegler45), 河合51), 石川54))により試みられているが, いずれも肺癌の位置, 形および性質を基準として分類したものであり, いずれも一長一短のあるものであり, 今までその表現がまちまちである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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