アブストラクト(9巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : エーテル麻酔における冠循環の研究
Subtitle : 原著
Authors : 高橋芳正, 篠井金吾
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 9
Number : 2
Page : 91-104
Year/Month : 1961 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言並びに文献的考擦」冠循環に関する研究の多くは内科的分野のものであるが, 近年代謝面において特に酵素学的分野も次第に解明されて来た. 元来冠循環は化学的, 物理的, 神経性因子に依つて左右され, しかもそれらの因子が互に影響しあつて複雑な病態を作つている事が多い. 私は冠循環の病態を麻酔学的見地から再検討した. 麻酔と冠循環に関してはGreen, 林, Eckenohffらに依つて研究され, 特に開心術に於ける麻酔でも浅い麻酔を有利とする傾向が現われて来た. 又麻酔時屡々遭遇するanoxiaとhypercapniaに依る冠循環の変動も追求されDawson, Bodansky, Aleliaらの報告があるが麻酔の深さによるこれらの影響と同時に心筋代謝を系統的に追求した論文は極めて少ない. こゝに私は心筋の酸素代謝の問題及び解糖系に就いて研究し, 又冠循環の面ではIsotopeを用いる新しい測定法を研究し, 其の特性を利用して左右別冠循環並にShunt量を測定した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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