アブストラクト(9巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 化学療法下における胸廓成形術の遠隔成績
Subtitle : 原著
Authors : 鈴木平三郎, 畠山辰夫*, 矢吹清一
Authors(kana) :
Organization : 国立宮城療養所外科, *国立宮城療養所
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 9
Number : 3
Page : 210-219
Year/Month : 1961 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」従来, 虚脱療法に依存していた肺結核の外科療法は, 麻酔の発達, 手術手技の完成及び化学療法の普及に伴い, 肺切除の安全度を増し成績は向上し現在では肺切除が主となり胸成術が従の立場となつて来ている. しかし, 化学療法を併用した場合の胸廓成形術の成績が良いことは容易に考えられることであり, 肺切除術の適応範囲には自ら限度があることを思えば, 現在胸廓成形術の立場を再考することも意義のあることであろう. 著者は国立宮城療養所において化学療法併用下に胸廓成形術を施行された症例について, 術後5年以上の遠隔成績を検討したので報告する. 「A. 症例及び適応」症例は, 昭和26年8月から昭和29年5月までに当所で化学療法下に撰択的上部胸廓成形術(以下胸成術とする)を行つた216例のうち, 手術死2, 入所中2, 記載不充分12及び音信不通32計48例を除き, 手術後5年以上を経過した退所患者168例, 消息判明率77.8%である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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