アブストラクト(9巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺結核症にみられる種々の病変および各種の外科療法が換気機能におよぼす影響について 第1編 結核性病変が換気機能におよぼす影響
Subtitle : 原著
Authors : 佐藤孝次
Authors(kana) :
Organization : 慶応義塾大学医学部外科学教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 9
Number : 5
Page : 445-464
Year/Month : 1961 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I 緒言」肺結核症の外科的治療は疾患の治癒の促進を主要な治療目標としているが, 一般に外科療法は肺機能の低下を伴うものである. 多くの患者はすでに肺機能障害を有しているのであり, これに対し外科療法を施行するにあたつては慎重な考慮をはらいいわゆる呼吸性不具者として廃人におとしいれないように注意すべきである. WoodruffおよびWright1)は外科治療の現在の目標は“疾患を治療しつつ心肺機能を最大限に保存”することであり, 治療方法の選択にあたつては“治癒の可能性が最も大きくしかも危険性が小さくかつ心肺機能障害の最も少い”方法を採らねばならないと強調しているが, 現今においてはこのように外科療法の適応を決定するにあたつては常に肺機能について十分に考慮し, 特に術後確保される肺機能の程度を予測する必要がある. 従つてその基礎的参考資料として, 肺結核症にみられる種々の病変および外科的治療の各種の術式が肺機能にいかなる影響をおよぼすかを十分に知っている必要があるので, 私は慶大外科において多数の肺結核症例について種々の結核性病変と各種の外科療法が換気機能におよぼす影響について検索したその結果を報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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