アブストラクト(9巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心筋切除に関する実験的研究(殊に心筋梗塞を目標として)
Subtitle : 原著
Authors : 古川欽一, 杉江三郎
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 9
Number : 5
Page : 465-488
Year/Month : 1961 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第I章 緒言ならびに文献的考察」冠循環障害に起因する心筋梗塞, 狭心症は臨床的に遭遇することが少なくなく, 狭心症発作, 心不全, 心臓瘤あるいは心臓破裂による急性心臓死などの危惧を内臓し, これらの予後も多くは極めて不良である. これに対する治療法に関しても従来から種々な方法が発表されてきたが, いまだ確定的な効果を期待し得るまでに至つていない. 現在この方面の研究においては, 実験的心筋梗塞の作成法および有効適切な治療法の確立ということが大きな課題となつている. 元来これらの冠動脈疾患は, 冠動脈血流の不均衡および障害心筋に対する酸素供給の低下が基盤をなしているとみられるが, その原因としては冠動脈の拘縮, 硬化, 狹窄, 閉塞などの諸因子が関与している. 従来このような臨床的心筋梗塞と同様な変化を実験的に作製し得なかつたことが治療面の研究においても一大障害となつてきた感がある. 一方治療方面をみると内科的には冠血流の増加を図つて心筋酸素需要の不均衡を是正せしめることを目的とし, さらに冠動脈硬化に対する治療対策も必要とされている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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