アブストラクト（9巻5号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 広範囲肺切除の肺血行動態に及ぼす影響についての実験的研究 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 中間翼, 三宅博 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 九州大学医学部第1外科教室 |
| Journal ： | 日本胸部外科學會雜誌 |
| Volume ： | 9 |
| Number ： | 5 |
| Page ： | 489-506 |
| Year/Month ： | 1961 / 5 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 「第I章 緒言」最近の胸部外科は, Forssmann, Cournandにはじまる心カテーテル法の導入により, 肺循環病態生理の基礎が確立し, 又麻酔, 手術手技, 術後管理が進歩するにつれて, 増々発展普及し, 現今は肺予備力の低下した肺癌, 及び重症肺結核等の外科的療法にも適応をひろげるに及んで, 広範囲肺切除の病態生理, ひいては肺切除の可能限界を究明しようとして幾多の研究が行われるようになつた. 即ちAdams1)は犬に肺切を行い, 肺容量を80～85%に減少させると重篤な肺高血圧になる事を指摘, Schilling2)は犬に数次的に肺切を行い, 肺容量を74～83%に減少させると, 肺高血圧は不可缺で予後不良となるが, 56.5%の減少では肺機能は充分に代償しうると述べ, William3)は犬の68%肺切では, 正常な肺循環を維持するに充分な肺血管予備力を保有するが, これに再び8%追加すると心肺不全になる事を指摘, 又鈴木4)は健康犬での肺切の恕限度は85%, 安全限界は65%であつたと報告している. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
