アブストラクト(9巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 神経芽細胞腫の1例
Subtitle : 原著
Authors : 宮本忍, 浅沼弘一, 瀬在幸安, 柿沼源一, 熊谷英雄, 岩村顕三, 山田教和, 山崎健一, 今田幹朗
Authors(kana) :
Organization : 日本大学宮本外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 9
Number : 5
Page : 520-523
Year/Month : 1961 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸部交感神経節に原発, 肋骨転移を起し, 転移巣の異常発育をみた神経芽細胞腫の1例を経験したので報告する. 症例 27才の主婦. 家族歴, 既往歴ともに特記すべきことはない. 現病歴:昭和32年11月頃から運動時に右背部に疼痛を訴えるようになつたが別に気にも止めずに放置していたところ, 33年9月頃から右胸部に神経痛様疼痛を訴えるようになつた. 33年12月に右乳房部に硬結があることに気付き, 圧痛を認め, 背痛及び胸痛は漸次増強したが, その間咳嗽や喀痰はほとんどなかつた. 34年1月肋骨カリエスと診断されたが, その後の胸部X線撮影の結果右下肺野に異常陰影が認められたので肺癌の疑いで当科に紹介された. 入院時所見:体格中等大, 栄養中等度, 皮膚に異常所見はなく, 瞳孔正常, 眼瞼, 眼球結膜に異常所見はない. 体温36.5℃, 呼吸数18, 整, 胸膜式呼吸, 脈搏数85, 整, 緊張良, 頚部, 腋窩他にリンパ節の腫脹はない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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