アブストラクト(9巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺結核症における外科的侵襲の副腎皮質, 肝ならびに腎機能におよぼす影響について
Subtitle : 原著
Authors : 石山和夫, 赤倉一郎
Authors(kana) :
Organization : 慶応義塾大学医学部外科学教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 9
Number : 5
Page : 524-538
Year/Month : 1961 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 慢性疾患が経過する場合には罹患主臓器以外の諸臓器にも機能的あるいは機質的変化を生ずることが少くない. この意味において肺結核症における臓器機能の変化を内分泌機能殊に副腎皮質機能との相関について検討した研究にはFinestone1), Cambel2), 森本3), 坪郷4), 三宅5), 小西6), 日置7), 迫8)らによる多くの業績がみられる. 著者はこれらの報告にみられる症例よりさらに外科療法適応範囲内にあるものを対象とし, 血液および尿中17-Hydroxycorticosteroids(17-OHCS)を測定して副腎皮質機能を検索した. また肺結核症の外科療法における手術侵襲の影響は, 手術時間, 出血量, 輸血量, および麻酔時間などよりみて著大であり, しかも重症例ほど侵襲の程度は著しく, したがつてその影響は大きくなる傾向がみられる. 麻酔および麻酔剤の副腎皮質機能におよぼす影響に関しては菊地9)が詳細な検索を行つているが, 手術侵襲の副腎皮質機能におよぼす影響を観察する場合, これと密接な関係のある肝機能および腎機能をおろそかにすることは出来ない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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