アブストラクト(9巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 漏斗胸に関する研究(第2報) |
---|---|
Subtitle : | 原著 |
Authors : | 松藤和彦, 和田寿郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 札幌医大胸部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 9 |
Number : | 12 |
Page : | 993-1007 |
Year/Month : | 1961 / 11 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第4章 漏斗胸の病理および著者症例の体質的傾向について」 「第1節 漏斗胸の病理」漏斗胸の記載を古典書には, 円い肩, 平らな中空な胸, 瓶のように膨隆した腹と言うように表現している. 変形は前章に述べたごとく通常誕生の時, 又はその直後からみられるが時としては, 思春期になる迄現れないことがある. 一般にこの変型は多年にわたり漸次進行するが100)101), 時に胸壁硬化以前の若年期に於て治癒することも知られている102)~109). Chlumsky58)によると円い変形は高度であり, 楕円形のものではそう強度でないと考え, 更にこの漏斗胸の凹みは通常胸骨柄と体の移行部より始まり, 第10胸椎のところで最も深いという. 又この変形はたゞ胸骨の圧迫変形凹みだけではなく, 右か左に胸骨の軸転位を, おこしているものが多いと言われ多くの場合漏斗状の側縁は, 肋骨肋軟骨の接合部になつている. この肋肋軟骨角の鋭化は, 吸気時普通の肋骨の挙上がそれにあい反するため胸廓の運動を減少する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |