アブストラクト(9巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 頸静脈波の研究 特に全身麻酔時における変化について(前篇)頸静脈波の基礎的検討 |
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Subtitle : | 特別掲載 |
Authors : | 中村良昭, 勝屋弘辰 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 熊本大学医学部第2外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 9 |
Number : | 12 |
Page : | 1008-1021 |
Year/Month : | 1961 / 11 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I 緒言」静脈波は, 心臓に近接した中心静脈系の容積変化を, 鋭敏に反映している1). したがつて静脈波は, 心電図では知ることのできぬ心臓の収縮機能の変化, あるいは, 心不全の初期に現われた, 静脈系の変化を示すといわれており2), しかも種々の循環動態に即応して鋭敏に変化するので3), 静脈系の機能的検査法として, 極めて大きい価値を有していると思われる. 外科領域においては麻酔, 胸部外科, 輸血, 体外循環等がめざましい発展をとげた. これらは, 循環系に大きな変動をおよぼす可能性が多く, その場合にみられる複雑な循環動態を, 日常臨床上, できるだけ適確に把握することが必要になつてきた. ところで, 循環動態を検討するに当つては, 器質的な状態の把握よりも, 機能的に状態を把握することの方がより大事である. 一方外科領域においては, 動脈系に変化の現われる前に, 静脈系に変化が現われる場合が多いので, 循環動態を適確に把握するためには, 静脈系に起つた変化をとらえることが, 特に望ましい3)4). |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |