アブストラクト(9巻13号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 胸部大動脈手術に関する実験的研究 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 松田三和, 赤倉一郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 9 |
Number : | 13 |
Page : | 1100-1114 |
Year/Month : | 1961 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I. 緒言」外科的手術の対象となる大動脈疾患のうち, その代表的なものは大動脈瘤ならびに大動脈縮窄症である. これらに対しても, かつては姑息的な治療にのみ頼つていたが, 近年における循環生理学あるいは血管移植術の進歩に伴つて根治的治療を加えることが可能となり, 就中, 合成代用血管の出現, 改良はこれら血管外科に対して飛躍的進歩をもたらしたといつても過言ではなかろう. これらの疾患に対する根治的手術としては, 病変部の切除, 血管移植を含む血管吻合術が行われるのであるが, この際一時的であるにせよ大動脈の血流を遮断する必要がある. 側副血行の発達している大動脈縮窄症の場合はさて置き, 大動脈瘤について考えるときには, この一時的な血流遮断にともなつて発生する諸種の傷害に対して, 充分な考慮を払わねばならない. とくに胸部大動脈の遮断に際しては, 心臓, 脳, 脊髄などの重要臓器に対する影響が大きく短時間の遮断によつても致命的な変化を与える危険がある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |