アブストラクト(9巻6号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 一側肺動脈閉塞試験と肺剔除後の機能的関連性にたいする実験的研究 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 尾形利郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶大外科 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 9 |
Number : | 6 |
Page : | 561-571 |
Year/Month : | 1961 / 6 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 肺剔除後, 術中. 術後の管理が理想的におこなわれたとすると, 生体の受ける生理学的な変化は次の点に要約することが出来る. A. 換気諸道の減少 a. 肺実質の減少によるもの. b. 肺剔除後の胸廓運動の減少, 血胸等の肺外因子によるもの1)2). B. 肺血管床の減少による心, および肺循環の変化3) C. 手術そのものゝ外傷性侵襲. これらの因子のうち, Ab. およびCによるものは手術, 麻酔, 術中. 術後管理等の改善によりその影響をすくなくすることが可能である. これにたいして, AaおよびBは肺剔除にともなう本質的な変化であるから肺剔除をおこなうかぎり必発の事項である. したがつて, 術前に換気面と循環面にどの程度の予備能力があるかを知ることは, 術後の心肺性危機を防止するために重要なことである. ことに肺癌の場合, 現在では外科的療法が治療の中心であり, 議論のあることであるが4)5)6)7)その疾患の本質上出来れば肺剔除が理想であるので, 肺剔除が可能であるかを術前に知る必要がある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |