アブストラクト(9巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : X線検査を中心とした縦隔腫瘍と肺癌との鑑別に関する臨床検討
Subtitle : 原著
Authors : 岩永謙
Authors(kana) :
Organization : 慶応義塾大学医学部外科学教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 9
Number : 6
Page : 590-601
Year/Month : 1961 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」麻酔学と胸部外科の発達に伴い, 本邦において胸部疾患にたいする認識が昂まり, ことに肺癌にたいする一般の関心が著しい. その症例数も急速に増加しつゝある現状である. 慶大外科における肺癌症例は, 1958年12月までに190例に達したが, 一方これと一応の鑑別を要した胸腔内慢性限局性疾患は, ほゞ110例に上つた. すなわち, 縦隔腫瘍・転移性肺腫瘍・気管支拡張症・非特異性肺炎・膿胸・結核・良性肺腫瘍・肺発生異常・肺梗塞・大動脈瘤・肺血管異常等多種に上るが, そのうち縦隔腫瘍が30例あり, 炎性疾患につぐ高率を示している. これらの胸腔内慢性疾患のうち, 縦隔腫瘍は肺門型肺型肺癌との鑑別診断を要することが多い. 著者は両疾患について教室で行われた諸検査成績を検討し, その臨床所見を分析して, 両者の鑑別点を求めた. 「研究方法」縦隔腫瘍と肺癌を主に, その臨床所見・X線写眞・気管支造影・気管支鏡検査および痰の細胞診断について比較検討し, 鑑別の要点をあげ, 手術成績をのべた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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