アブストラクト(9巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸部圧迫症の死亡原因に関する病態生理学的研究
Subtitle : 原著
Authors : 久米睦夫, 篠井金吾
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 9
Number : 10
Page : 811-827
Year/Month : 1961 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」近年外傷性疾患は諸車交通量の増加による交通事故, 各種スポーツ外膓, 産業災害及び各種集会の不慮の事故等により著しい増加をみつつある. その中で胸部外傷の占める割合も決して少くなく, 特に他の部位の外傷に比して, 解剖学的にも, 心臓, 肺臓, 縦隔の重要臓器を含み, これら臓器の直接の損傷が加えられるのみならず, 換気及び循環面の影響が大きいことが特徴である. 胸部外傷は穿通性と非穿通性に分けられ, 穿通性外傷は心, 肺及び縦隔諸臓器の損傷が見られ, 直接生死にかかわることも多く, 手術的処置を必要とする場合が多い. 又, 非穿通性外傷にも重篤なるChrashed Chestの如き多数の肋骨骨折を生じ穿通性外傷と同様に重篤なる症状を伴うものも少くない. これら胸部外傷に関する報告は数多く見られ, その発生機序による症状, 治療法等は明らかにされている. 然し肋骨骨折を含まぬ胸部圧迫症に於いても, 特に最近に於ける各種集会時の事故, 土木工事及び炭坑に於ける落盤事故等の際に見られる例が多数見られる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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