アブストラクト(9巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺血管造影並びに気管支造影による肺癌の研究, 特に手術可能度の判定に関する検討
Subtitle : 原著
Authors : 横田典男, 篠井金吾
Authors(kana) :
Organization : 東京医大外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 9
Number : 10
Page : 864-880
Year/Month : 1961 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」近時肺癌の増加は著しく, このことは肺癌の発生頻度が増加したことと, それにともない診断率が上昇して来た為である. しかし診断が確立すると「手術が出来るか否か」が外科医にとつて最も重要な問題となり, 特に肺癌は癌と言う疾病自体の特殊性, 手術の対象が老人であること, そして開胸と云う大きな侵襲を必要とする関係上, 手術の適応は慎重に決定しなければならない. 肺癌の手術適応の決定の主眼点は, 1)全身状態, 2)心肺機能, 3)局所の状態の3点であるが, 術前に手術の適応ありと判定されながら試験開胸や姑息切除に終る原因の大部分は癌の縦隔転移や浸潤及び大血管並びに主気管支への浸潤のためであるので, このことを術前に充分に明らかにして置くことが大切である. 私は1955年以来, 東京医大外科教室に収容せる肺癌患者について, Angiocardiogram. 並びにBronlchogramを施行し血管と気管支の状態を検討し, 本法の診断的価値と手術の可能度への応用に就いて検討した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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