アブストラクト(10巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 薬剤耐性結核肺病巣の臨床病理学的研究
Subtitle :
Authors : 菊地慶行*, 最上修二*, 篠井金吾**
Authors(kana) :
Organization : *国立宇都宮療養所, **東京医科大学
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 10
Number : 1
Page : 52-64
Year/Month : 1962 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第I章 緒言並びに文献的考察」肺結核症に対する化学療法剤として, SM, PAS, INHを始めその他の薬剤が臨床的に効果を有することは, 周知の事であり, これはまた, 病理組織学的にも数多の研究によつて立証されている. 併しながら, これら薬剤を長期間使用すると, 屡々結核菌が耐性を獲得し, 殊に, SM, INH等の此較的速効的なものには多いと報告されている. その結果, 臨床的には結核菌の耐性獲得防止法としての薬剤併用方法等が研究されている. また, 耐性結核菌は如何なる病巣に発生し, その性状についても, 細菌学的, 病理組織学的に研究され, 更に, 耐性菌保有症例と臨床像の関係についても追及されているが, 未だ不明な点が少くなく, 殊に, 病理組織学的方面にその感が強い. 私は1952年以来, 国立宇都宮療養所において肺切除術を行つた症例の中, 204例について, 切除肺病巣より結核菌を培養し, その薬剤耐性検査を行うと同時に, 病理組織学的にも追求し, 臨床像, 細菌学的所見並びに病理組織学的所見を一貫して, 薬剤耐性結核病巣の臨床病理学的研究を行つた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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