アブストラクト(10巻2号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 胸部圧迫症の治療に関する実験的研究 |
---|---|
Subtitle : | |
Authors : | 小林秀夫, 篠井金吾 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京医科大学外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 10 |
Number : | 2 |
Page : | 77-98 |
Year/Month : | 1962 / 2 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第I章 緒言および文献的考察」最近の社会情勢, 生活環境の変化にともない災害, 事故及び傷害などに基づく外傷は著しく増加し, その中で胸部外傷のしめる位置も大きい. この胸部外傷の発生頻度をみると, 戰時と平時に於てはその様相に著しい差がある. 即ち戰時ではJolly1)によれば胸部戰損傷は全戰傷の6.2%を位め, 死亡数の20%が胸部損傷で, 早期の64%は出血, 20%は開放性気胸であり, Carter, DeBakey2)等は全戰死傷の1/3~1/4が胸部外傷で, その死亡率をみても第一次世界大戰では50%, 第二次世界大戰では8.1%であつて, 死亡率の減少は胸部外科の進歩を示している. 本邦に於ける胸部戰傷については木谷3), 野田4)等の報告があるが, 欧米のそれと比して大差はない, 亦, 教室の天野5)の統計によれば胸部外傷の中で戰傷時のものは82.9%に対し, 平時のそれは17.0%であり, 戰傷によるものは開放性損傷98.9%に対て, 非開放性1.1%で開放性損傷の多い事を示している. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |