アブストラクト(10巻2号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 交連切開術の適応判定について─体位変換における肺動脈圧反応による僧帽弁狹窄と閉鎖不全の鑑別診断─ |
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Subtitle : | |
Authors : | 金丸吉隆, 三瀬淳一 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 山口医科大学内科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 10 |
Number : | 2 |
Page : | 128-138 |
Year/Month : | 1962 / 2 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第I章 緒言」心臓外科の進歩により心疾患の治療は大きな変貌をとげたが, その中でも僧帽弁膜症に対する交連切開術の普及とその手術効果は最も著しく, その成績は諸家により報告されている通りである. 交連切開術の効果は適確にするには適応症を正しく選ぶ必要があり, このためには, 僧帽弁における逆流の有無や程度を正確に把握する事が大切である. 僧帽弁狭窄と閉鎖不全とを鑑別するには, 胸部X線像, 心電図, 心音図, 心臓血管造影法, 色素稀釈法, 右心及び左心カテーテル法等を応用した種々の方法が行われ, 夫々両疾患の鑑別に重要な検査法として役割を果たしている. 僧帽弁狭窄と閉鎖不全とでは肺循環における血行力学に種々の差異があり, カテーテルを用いて追求されているが, 著者は背臥位より頭部を高く患者の体位を変換させた際, 両疾患で肺動脈圧の変動に何らかの差異を生ずるのではないかと予想して, この実験を行い, 僧帽弁狭窄と閉鎖不全とでは, 肺動脈圧反応が異なつており, これが両疾患の鑑別殊に交連切開術の適応の判定に用いて非常に有効であると認めたのでこゝに報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |