アブストラクト(10巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 大量輸血に伴う出血傾向に関する研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 大沢幹夫, 榊原仟 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京女子医科大学外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 10 |
Number : | 3 |
Page : | 170-193 |
Year/Month : | 1962 / 3 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 近時外科手術の発達に伴い大量輸血が行われる機会が多くなり, それと共に大量輸血の副作用がしばしば問題となつて来た. その一つとして大量輸血に伴う出血傾向は特に恐れられている合併症であり, その原因の追求も亦重要な課題となり従来内外に於て多くの議論がかわされて来ている. 本邦に於ても昭和32年第5回日本輸血学会総会及び, 昭和34年第15回日本医学総会に於て此の問題がとりあげられているがその発生機序は極めて複雑であり来だ決定的結論に達していない感がある. 著者は大量輸血に伴う出血傾向の成因には, 手術, 輸血によつて発生してくる血液凝固系の障害, 血管系の障害, 及び大量輸血が行われる際の生体の悪条件が関係深いと考えた. そこで大量輸血の行わに胸部疾患, 特に心臓外科手術症例を中心に術前, 術後の血液の凝固因子, 血管因子の変動を追求して来たが, この結果大量輸血後は血液の凝固系の変化は多かれ少なかれ出現するが出血傾向発現には直接有力なる要因とはならない事がわかり, 外科的急性出血傾向は血管系の変化, 特に損傷血管の変化を重視する立場といつた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |