アブストラクト(10巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺臓外科の1年間の回顧と将来の問題の焦点
Subtitle : 特別講演(その2)
Authors : 篠井金吾
Authors(kana) :
Organization : 東京医大外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 10
Number : 7
Page : 143-147
Year/Month : 1962 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「(I)肺疾患はどう変ったか」今から10年前を回顧すると, 肺結核外科を中心とした胸部外科がはなやかであつたが, こゝ数年来は, 心臓外科の華やかな舞台にかくれて, 肺外科は霞んで来た感がある. しかし, 肺外科が津々浦々にまで浸透している事実は大きな飛躍といえる. この間の変遷を, 東北大抗研, 京大結研, 東京医大, 東京療養所, 結研, 広島療養所の各施設にお願いして調査した結果は図1の如く, 昭和32年を境として, 結核患者は横這いとなり, 非結核性疾患, 特に気拡症が増加している. これは気拡症が結核と誤られていたものが多かつたことを意味している. 大学関係では, 肺結核患者は減少し始め, 肺癌が著明に増加して来ている. 特に我々の教室では結核が著しく減少し, 肺癌がこれと肩を並べるようになつて来た. 肺化膿症が減少して来たのも時代の趨勢をよく物語つている図2. 「(II)肺結核外科の現在と将来」10年前は胸成術の全盛時代であつたが, 昭和28年頃から肺切除と入れ換つた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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