アブストラクト(10巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 食道外科の1年間の回顧と将来の問題の焦点
Subtitle : 特別講演(その3)
Authors : 中山恒明
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 10
Number : 7
Page : 148-153
Year/Month : 1962 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 会長の御命令により, 食道外科について, 何か皆様の御参考になることを, 2, 3お話してみたいと思う. 昨年中, 日本の食道外科で確かにこれは進歩してきたと考えられるのは, 表に示すように, 生れたばかりの子供の食道閉塞が治癒したという3例の成功例が報告されておる(表1). これを外国の報告と較べると, 非常に見劣りがするが, 外国ではもう沢山の症例, 100例以上の成功例を報告しておられる方が沢山にある. この原因を考えてみると, 日本では未だ乳児, 初生児の外科というよりも, 外科的疾患に対する処置の施設というものが出来ていない. 従つて, 我々外科医がそういうものを癒せるレベルに技術的にも, 又麻酔その他附随的な問題にも, 到達していても患者が来ない. 来た時は駄目だと. 駄目なようなのが来る. だから駄目だと, いうようなことが多いのではないかと, 実際に私の教室で, 小児の食道疾患を23例手術しておる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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