アブストラクト(10巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 人工心肺による体外循環時における酸塩基平衡および血液ガスの変動
Subtitle : 原著
Authors : 野口輝彦, 木本誠二
Authors(kana) :
Organization : 東京大学医学部木本外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 10
Number : 7
Page : 191-219
Year/Month : 1962 / 7
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」人工心肺装置による直視下心臓内手術の研究は1937年のGibbon1)にはじまり, その後長い研究期間を経て1951年にいたつて始めてDennis2)により心房中隔欠損症の1例に応用されるに至つたが成功するには至らなかつた. 1953年になりHelmsworth3)も1例の心房中隔欠損症に応用して不成功に終つたが, 同年Gibbon4)はついに心房中隔欠損症の閉鎖手術に応用して成功をおさめた. 1955年にいたりKirklin5)はGibbon型の人工心肺装置を用いて4例の成功例を発表してから諸家の発表が相次ぎ, 今や全く実用的段階に到達したが, 体外循環は正常循環とことなり循環動態, 物質代謝の面で生体に種々の影響を及ぼしている. 著者は木本外科教室において人工心肺による体外循環を行なつた症例につき, 酸塩基平衡および血液ガスの変動を検索する目的で本研究を行なつた. 「第2章 研究方法」第1節 検査の対象 検査した症例は表1に示すごとく, 1958年3月より1960年7月にいたる2年5ヵ月の間にDe-Wall Lillehei氏気泡型酸素化装置とMetalfinger型ポンプを用いて直視下心臓内手術を行なつた症例中57例で, 年令は1才より38才, 男性37例, 女性20例, 体重は7.9kgより58.25kgの範囲にある.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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