アブストラクト(10巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 体外循環時の血液脱線維素現象と血小板の関連について |
---|---|
Subtitle : | |
Authors : | 内野晃, 赤倉一郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 10 |
Number : | 9 |
Page : | 305-317 |
Year/Month : | 1962 / 9 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I. 緒言」直視下心内手術その他を目的とする体外循環法, 殊に人工心肺は, 1937年Gibbon1)の秀れた着想から始まり, 20余年後の今日では, 一応臨床実用に供しうる段階に至つた. しかし, 体外循環時に派生する各種の問題の個々に就いては, 尚微細な点に亘つて充分な検討が尽されたとは言い難い. これは, 或る範囲内の潅流では, 仮りに重大な副作用があつたとしても, 生体の防禦機構によつて代償されて, 表面にあらわれてこない場合があるので, 臨床応用の可能性は一応満足されているということである. しかし, 一定限界をこえた長時間の体外循環を行う場合には, 種々困難な問題に遭遇する. 而してこの問題の解決こそ, 人工心肺をより安全に臨床応用しうる近道となる. 人工心肺による体外循環の如き強度な生理的変則が急激に生体に加えられた場合には, 体外循環の影響が全身に及ぶことは勿論であるが, その中でも特に血液性状に与えられる影響は, 充分検討し尽さるべき基本問題である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |