アブストラクト(10巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 超低体温法による開心術の研究特に血液ガス代謝, 糖代謝, 酸塩基平衡, ならびに循環動態について
Subtitle :
Authors : 中西正三, 砂田輝武
Authors(kana) :
Organization : 岡山大学医学部砂田外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 10
Number : 9
Page : 318-352
Year/Month : 1962 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第I章 緒言」外科手術は病変を直視しつゝ行うことが理想であり, 心臓外科においても例外ではない. 先天性心疾患の大部分は複雑な心内奇形であり, また後天性心疾患の多くは微細な機能をいとなむ弁膜の障害であるから直視下に修復することが必要なことは明らかである. このためには心腔内を無血状態にすること, いいかえれば心血流遮断をうることが第1に解決されねばならぬことであり, このため多数の研究者の長年月にわたる努力がなされたわけである. 心血流遮断法には大別して次の3つの方法がある. 1)交叉循環, あるいは人工心肺装置を用いて心肺機能を代行し一時的に心血流遮断を行う方法, 2)低体温時の各臓器組織の代謝の低下, 酸素需要の減少を利用して一時的に全身循環を停止する方法, 3)前2者の長所を夫々利用して低体温併用人工心肺によつて行う方法, である. 心肺機能を代行する考えは1812年Le Gallois1)にはじまる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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