アブストラクト(10巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺結核に対する肺全剔術の成績 |
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Subtitle : | |
Authors : | 猪狩正昭, 矢吹清一 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 国立宮城療養所外科 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 10 |
Number : | 11 |
Page : | 424-443 |
Year/Month : | 1962 / 10 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I 緒言」肺結核に対する一側肺全剔術(以下全剔と略称する)は, ペニシリン, ストレプトマイシンを主体とする化学療法剤の出現前から欧米では施行されてはいたが, 手術数は1940年代より多くなり100例以上の報告もBailey1), Overholt2), Davidson3)等, その他4)~10)によつてなされて来た. これらの報告では肺切除中全剔の占める割合は極めて高く, 60%以上と述べているものも可成りある1)~3). その後化学療法の使用と, 肺薬切除, 区域切除等の発達により, 肺切除療法中の全剔施行率は低下してきている. これに対し本邦では昭和23年頃より肺切除療法が普及し, 全剔の施行例数およびそれに関する報告は比較的少なく, 昭和30年頃になつて経つた報告がようやく現われるよになつた23)~26). その後重症肺結核の対策が採り上げられること軌を一にして全剔に関する報告27)~42)が増加し, 心肺機能検査の発達による適応の拡大, 手術危険率の低下と相俟つて肺切除例中の全剔例の占める割合が最近ますます増加しつつある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |