アブストラクト(10巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 血管外科の研究 第I編 大血管血流遮断に関する研究 第II編 代用血管移植後の末梢循環に関する研究
Subtitle :
Authors : 堀口泰良, 杉江三郎
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 10
Number : 12
Page : 459-486
Year/Month : 1962 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第I編 大血管血流遮断に関する研究」「第I章 緒言ならびに文献的考察」今日著るしい進歩をみせている血管外科においても, 胸部大動脈の手術に際してはなお幾多の問題をのこしている. ことにその血流遅断を必要とするときは, その部位に従つて脳の血行障害, あるいは心臓機能障害が重大な問題となり, これらの解決なくしては手術治療を遂行することができない. 著者はこの問題を解明する基礎実験として大動脈起始部遮断すなわち心臓流出路の遮断, 上下大静脈遮遮すなわち心臓流入路の遮断, および胸部下行大動脈遮断の3群について, 脳波, 心電図, 血圧および圧力脈波, ポーラログラム, および各臓器の変化などから生体におよぼす影響を比較検討し, さらにこれらの血行遮断実験を常温下と低体温下に行いその比較検討を行つた. 大動脈起始部遮断に関しては常温下では諸臓器のAnoxia42)および急性心負荷のために数分以内に予後不良であると言われているが, 遮断時間の延長の目的で低体温法が応用され1)2)3), 実験的には超低体温法により長時間の血流遮断下に大動脈弓部の移植に成功した報告4)見られる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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