アブストラクト(10巻13号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 胸廓成形術後の就労に関する研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 高原誠*,**, 高原憲*, 隈部英雄** |
Authors(kana) : | |
Organization : | *社団法人是真会東望療養所, **結核予防会結核研究所 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 10 |
Number : | 13 |
Page : | 545-565 |
Year/Month : | 1962 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第I章 緒言」肺結核症に対する外科的療法は, 化学療法の出現によつて著るしい変遷をたどり, 虚脱療法時代から切除療法時代へ進んだといえる. しかしながら, すべての肺結核症が肺切除術によつて処理できるものでなく, 胸廓成形術(以下, 胸成術)もいまなお有力な外科的療法として応用されている. 他の虚脱療法が相当狹い適応範囲内で用いられている現在でも, 胸成術が広く応用されていることは, その優秀性を物語るものに他ならない. 胸成術の誕生が極めて古く, 本術式が化学療法出現以前の主なる外科療法であつたため, 胸成術に関する文献は内外ともに極めて多く, その遠隔成績に関する報告も枚挙にいとまない. しかし, 術後就労の観点から詳細に研究したものは比較的少ない. 化学療法出現まえでは, 肺結核症をなおすことのみに精一杯であつたため, かかる問題が比較的なおざりにされていたこともやむをえないが, 肺結核症が癒しやすくなつた現在では, 外科療法後における社会復帰の問題を系統的に検索することも極めて重要であるといえる. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |