アブストラクト(11巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : いわゆる酸素中毒症に関する研究
Subtitle :
Authors : 鳴海吾郎, 篠井金吾
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科学教室
Journal : 日本胸部外科学會雑誌
Volume : 11
Number : 1
Page : 1-20
Year/Month : 1963 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第I章 緒言ならびに文献的考察」酸素の臨床的応用は, 急性或いは慢性の低酸素症に対して用いられ, 治療上極めて重要なもとして取扱われ, 又最近の麻酔及び胸部外科の発展にともなつて, 術中術後の管理上, かなり長時間に亘り大量の酸素吸入が施行される症例が多くなつて来ている. しかしながらこの反面, 純酸素の過剰吸入がかえつて生体の細胞活動に重大な影響を与えるということは古くPaul Bert(1878)によつて指摘されて以来, 多くの人々によつて, 純酸素の生体に対する影響についての研究がなされてきた17)20)21)22)23)24)25)26). 即ちComroe, Dripps等1)は90人の健康者に高濃度の酸素を持続的に吸入せしめ, その場合の自覚症状, 血液一般性状の変化及び高分圧酸素による呼吸循環面の変動について詳細な検索を行い, その結果100%酸素吸入では82%に胸骨下の疼痛, 咳嗽等の気管気管支炎様症状を見, 又一部のものに肺血管拡張にともなう肺活量の減少を見たと言つている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ