アブストラクト(11巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 低体温法直視下心臓内手術の血流遮断に関する研究 特に脳コハク酸脱水素の活性度及び脳組織面から見た脳血流遮断許容時間の検討 |
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Subtitle : | |
Authors : | 三浦旻, 橋本義雄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 名古屋大学医学部第1外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学會雑誌 |
Volume : | 11 |
Number : | 1 |
Page : | 38-53 |
Year/Month : | 1963 / 1 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第I章 緒言」近時心臓外科の発達は目覚しいものがある. とりわけ直視下心臓内手術は人工心肺装置の発達, 低体温法による安全な管理等により長足の進歩を遂げている. 体外循環により時間の制限を受けずに直視下心臓内手術を行なうことは理想であるが, 低体温法が比較的簡単に行ないうるのに対して, 体外循環は複雑な人工心肺装置と, 大量の血液と, 熟練した多くの人手を必要とする. さらにまた体外循環は血液が体外に導かれ複雑な装置を通過しなければならないので溶血, 塞栓その他の障害の発生する可能性がある. この点低体温法は単純で侵襲が少なく, より生理的であると考えられる. しかし低体温法についても操作に長時間要すること, 心室細動を発生しやすいこと, 低体温時の病態生理に未明の点が多いこと等, 多くの問題を残している. 一般に心室細動発生が低体温法における重大な合併症と老えられてきたが, 予防及び除去法が講じられているので致命的であるとは考えられない. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |