アブストラクト(11巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 低体温法直視下心臓内手術における血流遮断に関する研究 第2編 冠潅流法による血流遮断許容時間の延長 |
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Subtitle : | |
Authors : | 清水健, 橋本義雄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 名古屋大学大学院医学研究科外科系外科学専攻 |
Journal : | 日本胸部外科学會雑誌 |
Volume : | 11 |
Number : | 1 |
Page : | 54-72 |
Year/Month : | 1963 / 1 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I 緒言」私は教室における低体温法直視下心臓内手術症例を観察する間に低体温下では血流遮断に対して脳は予想外に強くそれに反して心臓は意外に弱いことに気が付いた. そこで第1編で精述した如く血流遮断するのに最適と考えられる直腸温28℃において脳は何分間の血流遮断にたえうるかを脳組織呼吸及び脳還流血のpHの変化から検討し, およそ30分間の血流遮断にたえうることを知つた. これは今まで信じられていた時間より遥かに長い時間である. したがつて低温に対して弱いと考えられる心臓を何らかの方法で保護しておけば脳の血流遮断許容時間である30分間血流遮断をおこなつても遮断解除後心拍は速かに回復し動物は何らの障害ものこさずに復温生存し得ると考えた. 低体温下における心臓保護法には間歇的血流遮断法21), 選択的心臓冷却法19)20)及び冠潅流法23,24)等が考えられるが, 間歇的遮断法は遮断解除を何回か繰返す煩雑さがあり時間的にも無駄が多い. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |