アブストラクト(11巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 体外循環の研究 代用血漿の応用
Subtitle :
Authors : 山中爾朗
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学大学院医学研究科外科学系外科学
Journal : 日本胸部外科学會雑誌
Volume : 11
Number : 2
Page : 92-114
Year/Month : 1963 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」人工心肺の研究は1937年にJ.H.Gibbonにより心肺機能を代行する, いわゆる, 人工心肺装置が初めて作成され, 以来数多くの人々によつて, 基礎的研究が行なわれ, 1951年に至り, Dennis1)により, 心房中隔欠損症に対して人工心肺による完全体外循環に成功した. 爾来心臓内直視手術に対する道が開かれて今日に至り, 種々の人工心肺装置の改良が加えられ, 長時間体外循環も可能となり, 心臓内直視手術は, 次第に安全なものになるに至つた. しかし, 手術が安全となり, 各病院において, 心臓内直視手術が普及するに従い, 新鮮血の使用量が急激に増加した為に新鮮血入手に非常な困難を憶えるようになつた. 又地方の病院に於ては, 採血後かなりの時間が経過する為に種々の障害2)も見られるようになつた. こうした新鮮血を得る為の困難に対して, 人工心肺回路容積量を減じようとする考えから, 種々装置の改良が行なわれる一方, 教室の橋本3)等は, 同一血液型の症例に対し第1例に使用した回路血をもつて, 第2例の患者に連続使用し, 血液の節約をはかつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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