アブストラクト(11巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 広範囲胸壁切除に於ける人工胸壁に関する, 基礎的並に実験的研究
Subtitle :
Authors : 高橋守彦, 篠井金吾
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科学教室
Journal : 日本胸部外科学會雑誌
Volume : 11
Number : 3
Page : 169-193
Year/Month : 1963 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言並に文献的考察」近時, 胸部外科は一段と進歩し, 胸部悪性腫瘍に対して, 根本的な治療が行われる様になり, その治療成績も向上してきた, 而して悪性腫瘍の通念として屡々隣接組織の合併切除の必要に迫られる場合も少くない. この様な場合の横隔膜切除や心嚢切除を伴う合併手術に関しては, 教室の掛川や陳の報告があるが, 私は, 肺腫瘍が胸壁に癒着したり浸潤している揚合に, 当然行われねばならない胸壁切除について研究した. 此の問題は, 上記肺腫瘍の胸壁への浸潤の他に, 胸壁より原発した悪性腫瘍, 例えば, 肋膜, 肋骨腫瘍或いは乳癌の胸廓浸潤の揚合も同一に取扱われる. 胸壁の広範囲の欠損は, 縦隔洞動揺並に奇異呼吸を起し, 明かに呼吸循環系に対して悪影響を招来し, 時には生命の危險を招くこともある. 従つて充分な切除を行つた後にその欠損部の胸廓をできる限り, 生理的な状態に保持することが望ましいのである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ