アブストラクト(11巻8号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 人工心肺による直視下心臓内手術の中枢神経系に及ぼす影響についての臨床的研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 原田幸雄, 木本誠二 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京大学医学部木本外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学會雑誌 |
Volume : | 11 |
Number : | 8 |
Page : | 712-745 |
Year/Month : | 1963 / 8 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「緒言」人工心肺による直視下心臓内手術は, 近年急速の進歩をとげ, 多数の心疾患に対する手術治療を可能としたが, さらに手術適応の拡大をはかるためには, より長時間にわたる体外循環が安全に施行されねばならない. 体外循環は生体に種々の影響を及ぼすが, 中枢神経系は最も敏感な反応を示し, また損傷を受けやすい. 1957年DeWall1)らは, 動物実験で体外循環後に出血傾向に脳症状を伴つた例を認め, 凝血がその原因であるとして“defibrination syndrom”と呼んだ. 又, 1958年Maloney2)らは臨床例においても同様の脳症状を認め, これは動脈血中の微細気泡によるものとして, “Perfusion syndrom”と呼んだ. 1959年Shieds3)らは人工心肺に低体温法を併用した動物実験で, 灌流後の脳症状を認めている. 以後も体外循環後の脳症状についての報告が続き, その対策についても研究された. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |