アブストラクト(11巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 超低体温法による直視下心臓手術の実験的臨床的研究
Subtitle :
Authors : 高木正光, 杉江三郎
Authors(kana) :
Organization : 北海道大学医学部第2外科教室
Journal : 日本胸部外科学會雑誌
Volume : 11
Number : 9
Page : 756-777
Year/Month : 1963 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第I編 実験的研究 第I章 緒言」低体温法が直視下心臓手術の1つの手術として研究されだしたのは1950年Bigelow4)によるものである. 以来幾多の研究成績が発表され, 1953年Lewis&Jaufic38)は本法を用いて心房中隔欠損症の直視下閉鎖術に成功し, 臨床的にもその応用価値は広く認められるようになつた. 然し低体温に伴う合併症, 中でも心室細動発生の危険性のためにその安全臨界温度は30~28℃前後であり, 従つてその適応も8~10分の心血流遮断下に手術を完了し得る先天性心疾患, 就中心房中隔欠損症及び純型肺動脈狭窄症に限られるに至つた2)7)63)41). 一方本邦においては渡辺68)はすでにエーテルによる深麻酔で, より高度の低体温, 即ち超低体温を利用して充分なる時間的余裕の下に直視下心臓手術を施行し得る可能性のあることを報告している. 著者はこの超低体温時の病態生理を呼吸循環面から検討し, 特に麻酔条件の差異による変化を実験的に追求し, 更にこれを臨床的に直視下心臓手術に応用せんとした.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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