アブストラクト(11巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺癌に於ける術前照射の臨床病理学的研究
Subtitle :
Authors : 横山英三, 篠井金吾, 大高裕一
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学大学院
Journal : 日本胸部外科学會雑誌
Volume : 11
Number : 11
Page : 852-872
Year/Month : 1963 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第I章 緒言」肺癌にかぎらず一般に悪性腫瘍の治療成績を向上せしめる要因として, 早期発見, 外科的根治手術が現在の段階に於て最善の方法であるが, 種々の診断法の確立, 麻酔, 手術手技の進歩にも拘らず悪性腫瘍の手術成績は余り向上していない. これは手術療法も, 局所療法である限り, 遠隔転移の問題が解決されない限り解決は望めないからである. 一方放射線療法は, 頸部及び顔面の腫瘍の一部を除くと, 従来まで, 主として手術不能例に対する療法とされて来たが, 最近の優れた照射装置或は, 改善された照射法のほか, 種々の放射性同位元素が導入され, 照射療法は姑息療法の域から根治的放射療法へと前進しつゝあるが, いまだ放射線療法のみでは悪性腫瘍の根治が望めない状態である. 斯くの如き状態を克服するために最近数年間手術と化学療法或は手術と照射療法の併用が考究されるに至つたが, このうち注目をあびてきたのが手術施行を前提とした前照射の問題である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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