アブストラクト(11巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 食道運動に関する研究補遺-食道内圧変動を中心として- 第1編 正常成人食道の内圧変動及びその薬物による影響
Subtitle :
Authors : 坂西昭夫, 堺哲郎
Authors(kana) :
Organization : 新潟大学医学部外科教室
Journal : 日本胸部外科学會雑誌
Volume : 11
Number : 12
Page : 906-922
Year/Month : 1963 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I 緒言」食道の運動生理の研究は食道疾患の診断治療上重要であるのみならず, その病理の解明に必要であることは論を俟たないが, 従来この方面の研究にはあまり見るべきものがなかつた. 食道は構造的には1本の管であり, その機能は食物を咽頭より胃に送ることにあるがこの他にも上方からは空気の侵入を制止し, また下方からは胃内容の逆流を防止するという重要な機能がある. しかし時には嘔吐, 逆流Aerophagia等が発生することもあるが, これらの機転についてはなお不明の点が多い. 食道は静止時には殆ど内腔がなくなり, 又その大部分が胸腔内にあつて胸縦隔に固定されており, 更に漿膜で覆われていないことなどの特殊性があるため, その運動機能に関しては腹腔内の消化管とは同一に論じられない. 私は食道疾患のない健常成人23例について食道内圧変動を記録し, その結果を分析して興味ある知見を得た. これは成人食道の正常運動を示すものであり, 病的食道運動の研究の基礎として重要である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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